無縁社会の中で変貌するお葬式のあり方

家族葬や密葬、葬式をせずに火葬場に直行する直葬が増えてきました。
その背景にはいろいろな原因がありますが、最大の原因は葬祭業界に限らず日本社会全体が無縁社会になってきているからです。
現在、年間に3万2千人以上の人たちが無縁死をむかえるというデータもあります。
無縁社会や葬式不要論というものには同じ背景があります。
それはコミュニティが崩壊しつつあること、そして人間関係が希薄化してきたということです。
長寿大国がゆえに、退職し一般社会からは離れて生活する時間が30年、40年と長くなってきています。
しかし、80代で亡くなっても参列者がいないというケースも多いです。
葬式を身内だけでという背景には人間関係に自信がないというものがあります。
お知らせしたところで来てくれないかもしれない、そうなると寂しいし恥ずかしいという気持ちが隠れています。
このように人間関係が希薄化する中、瑣末な演出をやっていても意味がなく、冠婚葬祭業のインフラ整備が行われているのが現状です。